【ハノイ 食洗器事情】置き型・タンク式食洗器を求めて…

ハノイ駐在ライフ

ハノイに移住し、置き型(タンク式)の食洗器の入手に大変手間がかかりました。
探し始めてから、無事手元に届くまで約半年。
今回はその経緯をご紹介します。

食洗器を入手したい…!!

我が家は2023年6月、ハノイに引っ越してきました。
それまでは日本のマンションに住んでおりビルトインの食洗器が付いている生活でした。
引っ越し先のレジデンスには食洗器が付いていないことは承知の上でしたが「不便なら、現地で買えばいいか」という軽い気持ちで引っ越して来てしまいました。

引っ越してすぐ、”やはり食洗器が無いと無理!”という気持ちになってしまい、食洗器を購入することに…。

我が家は賃貸のため、
・工事はできるだけしたくない!
・キッチンの水栓に手を加えたくない!

ということで、「自分で水を入れるタイプの、タンク式の置き型食洗器」に絞って探しました。

食洗器探し~届くまで

実店舗をめぐるも…

まず訪れたのは”Media mart”(メディアマート)という家電量販店。食洗器の売り場はあるものの、置いてあるのはビルトインのタイプのみ。
何件かMedia martの店舗をまわりましたが、タンク式はおろか置き型すら置いていません

次に訪れたのはイオン。
イオンのキッチン家電コーナーには、パナソニック製の置き型食洗器が置いてありましたが、分岐水栓の工事が必要なものだったため断念しました。

その後も家電売り場があるお店を見かける度にチェックしていましたが、実店舗でタンク式の食洗器を見つけることはできませんでした。

ネット注文は失敗

実店舗での購入を諦め、ネットショッピングに挑戦してみました。
ベトナムの主要なショッピング通販サイトのtikiLasadaで検索してみました。

Google翻訳を使って、「食洗器 タンク式」などと、日本語→ベトナム語に変換して検索します。

すると何件かタンク式の食洗器を見つけました!
見つけた商品がこちら。

値段がバラバラですが、他にも何種類か見つけることができました。


すぐに購入し、届くのを待ちます…が、数週間経っても発送されず…
「在庫がありません」とチャットが来て、自動キャンセルされてしまいました。

それなら別の店舗で!!と思い2度目の購入手続き。
1回目同様、自動キャンセル。

それならまた別の店舗で!!今回はTOSHIBAの中古品のもの注文。・・・「在庫がありません。代わりに(工事が必要な食洗器)はいかがですか?」とチャットが入りキャンセル。

3回、別々の店舗購入しましたが、食洗器が家に届くことはありませんでした。

ちなみにクレジットカード決済でしたが、お金は戻ってきました。
どこの店舗も在庫管理が適当すぎて、本当に呆れます…。

食洗器以外のものを購入した際は、すべて問題なく届きましたので、たまたまた食洗器の在庫が少ない時期だったのかもしれません…。

結局、日本から送ることに…

ベトナムで買うことは叶わないと思い、購入代行サービスを利用して日本から送ることに決めました。
代行料・輸送料が掛かってしまいますが、それでもとにかく食洗器が欲しい!!という気持ちでした。

楽天で検索すると、便利そうなタンク式の食洗器が山ほど出てきます。
「日本って本当にいい国だな・・・」と痛感しました。

今回私が買うことにしたのがこちらの「TOSHIBA DWS-22A」という機種。
選んだ決め手になったのはこちらの2点です。
●ベトナム通販で同じものが売っていたため
 (ベトナムでも使えている実績がある…?)
●TOSHIBA製品の安心感

●給水トレイ付きで給水しやすそう



他に比較した食洗器もいくつかありますので、参考に貼っておきます。



代行サービスを利用

代行サービスは検索すると色々出てきますが、今回私が利用したのは「御用聞きJAPAN」というサービス。
LINEでやり取りが可能で応答が早く、相談したときの対応が良かったため、こちらに決めました。

本来は購入から代行してもらうパターンが多いかと思いますが、私は自分の楽天ポイントを使いたかったため、自分で購入して届け先を代行業者に設定しました。

すると、購入した店舗から「代行業者への配送は行えませんので、キャンセルします」という旨のメールが入りました。
代行を禁じている店舗もあるとは知らなかったので驚きました。

その後、楽天の他の店舗で同じ商品を購入したところ、今度は無事に届けられました。

ハノイへ輸送

“御用聞きJAPAN”から取得した見積もりは、下記の2種類。

●EMS航空便
 送料 20,350円
 手数料等 4,076円
 合計 24,426円
●船便
 送料 9,400円
 手数料等 2,459円
 合計 11,859円

今回は船便を選択しました。
航空便の方が早いのは知っていましたが、6月に引越した際に、引越し荷物を船便で送っているのですが、1か月半もかからずに届いたので、意外と早く届くかも?と思い安さを優先しました。
これは完全に間違いの選択でした・・・。

待てど暮らせど届かない。

代行業者のおかげで、発送まではとてもスムーズでした。
8月8日に発送したと連絡がありました。
今回はEMSの船便を利用しているため日本郵便のホームページから追跡を見ることができます。

2カ月くらいは覚悟していたため、たまに追跡を確認しながら到着を待ちます。

そして10月7日、ついに「ご不在のため持ち戻り」の表示になりました。
(※ちなみにその日は在宅していたため、「不在???」という状況。)

その後、1週間たっても、2週間たっても再配達されません。
ハノイ郵便局の人と英語でやりとりするのは難しいため、住んでいるレジデンスのフロントにお願いして、電話で状況を確認してもらいました。
すると「税関の手続き中で、まだ届けられない」との返答。

一回持ち戻りになっているのになぜ・・・と思いましたが、またしばらく待つことに。

それから何度か電話で状況を確認してもらいましたが、一向に届く気配はありません。

こちらが追跡画面。

ついに届いた!!

そして11月29日。大きな荷物を持った配達員が突然我が家に来ました。
荷物はこんな感じ。ベトナムの郵便局は荷物の扱いが雑だと聞いていたのですが、思ったよりきれいな状態で届きました。


「荷物を受け取るには関税を現金で払ってください。」とのこと。

金額を確認すると「2,813,750ドン」
日本円に換算すると16700円程です。とにかく高い…(涙)

その時私は現金をほとんど持っていなかった為「明日以降にもう一度届けに来て!」と伝えましたが、「大変だから無理!!」(ベトナム語の為、意訳)という感じ…。

仕方ないので、近くのATMまで走ってお金をおろし、お金を渡し無事に受け取りに成功しました。
在宅していたから良かったですが、不在だったら、またしばらく届けられなかったかもしれません…。
発送から4カ月近くかかっての受け取りとなりました。

ちなみにベトナムの関税は担当者によってもまちまち、と言われており”金額は運次第”という話を聞きます。食洗器の新品定価が36,000円程とですので、今回は50%ほどの税率となっています…。

食洗器設置

やっと届いた食洗器。本当に長い道のりでした。

ビルトインに比べると容量はかなり少ないですが、待ちに待った食洗器!本当に嬉しいです。
日本仕様の食洗器のため変圧器を使用しています。

我が家のキッチンには食洗器を置くスペースが無いため、シンクの横に3段ボックスを並べて置き、その上に食洗器を乗せることにしました。
あらかじめキッチンの寸法が分かっている場合は、食洗器用のラック等を購入しておく方が綺麗におさまると思います。

このようなラックを買いたいと思っているのですが、ハノイでは手に入らなそうなので、次回帰国時に買ってくる予定です。



ちなみに、食洗器の説明書には「日本以外では使用禁止」と書いてありました。ベトナムの通販でも同じ型番が売っていたので問題ないかと思い使っていますが、あくまで自己責任での使用となりますので参考にされる方はご注意ください。

良かった点

今回はタンク式の食洗器を購入しましたが、分岐水栓のものよりも”良かった”と思える点があります。

それは、浄水器の水を使って食器を洗浄できることです。

実は食洗器が届いてから最初の数回、水道水を汲んで食洗器に入れると、食器が白く曇ることがありました。
どうやらハノイの水道水の水質に問題があるようで、浄水器の水を汲んで洗うようにしたところ曇りは無くなりました。

そういえばビルトイン食洗器が使用しているハノイの知り合いが「食洗器で洗っても食器が白くなって、結局使うときに洗い直している」という話をしていることがあったので、そういうことか!と納得しました。

タンク式であれば、水を入れる手間はありますが水質の心配がないのは嬉しいポイントです。

まとめ

今回は、ハノイでタンク式の食洗器を入手するまでの過程をご紹介しました。

私は考えが甘かったせいで、食洗器の本体価格に加えて、多大な送料+代行手数料+関税+探し回る労力を無駄にしてしまいました。
最初に探し始めてから届くまで半年近くも時間がかかってしまい、その間は毎日手洗いで食器を洗っていました。

これからベトナムに引っ越す予定で、食洗器の購入を考えている方は、絶対に日本で買って引っ越し荷物と一緒に送ることを強くおすすめします。
今回の記事で、少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。

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