2024年2月
2歳の子供を連れてモルディブを訪れ、水上ヴィラと、ビーチヴィラ（地上のヴィラ）をどちらも体験しました。私は憧れの水上ヴィラに泊まってみたいけど、子連れでも大丈夫か不安…と思っていました。
この記事では子連れ旅行は水上/地上、どちらがおすすめか実体験をもとにご紹介していきます。
※水上ヴィラ、水上コテージ、水上バンガローはホテルによって呼び名が違いますが基本的に同じ構造の建物ですので、この記事では水上ヴィラで表記します。
水上ヴィラ/地上のヴィラ どちらがおすすめ？
早速本題ですが、水上ヴィラの造り等々施設によって違いがあるため一概には言えませんが、ハイハイ以降の自分で動ける年齢〜幼児には水上ヴィラではなく地上のヴィラをおすすめします。
理由は下記のデメリットによるものです。
水上ヴィラのデメリット・メリット
水上ヴィラのデメリット
●バルコニーから転落してしまう危険性
最も気をつけるべきことは海へ落ちてしまうことです。
水上ヴィラの手すりは、ほとんどの施設で子供が簡単に通り抜けられてしまうような構造です。
また、バルコニーな濡れていると滑りやすく、誤って転倒→落下してしまう可能性もあります。
●室内・水上通路からも転落の危険性有
今回私が泊まったリゾートでは、シャワールームも一部、海に落ちてしまいそうな構造でした。
シャワー中は足元が滑りやすく、目を瞑ったりすることもあるので、気をつけて過ごしました。シャワールームに洗面所やトイレも併設されている構造だったため、1人でトイレに行かせることもしませんでした。魚が見えたりすると、ついつい身を乗り出してしまうためヒヤッとする場面もありました。
また、水上ヴィラへ向かう通路は大抵柵がなく、端の方のヴィラだった場合かなりの距離を歩く場合もあります。外出するたびに通路を通らなければならないので、注意が必要です。
●常に子供から目を離せない
１島１リゾートが基本のモルディブ。ハワイ等のリゾート違い、何かあってもすぐに病院に連れて行くことができません。もちろん緊急の場合はヘリやスピードボート等で大きな島へ行くことは可能ですが、旅行中そんな経験はしたくないものです…。
子連れで旅行するにあたり、この病院事情は私にとってかなり心配なことでした。「子供に絶対に怪我をさせない」という意識で、常に気を張っていました。
私の場合、海への落下を心配して、ベッドに入ってからも「バルコニーの鍵閉めたっけ？」、シャワーで頭を流しているときも「娘ちゃん！！ママの近くにいて！！」、ふとした瞬間も「あれ！？娘どこ！？」という感じで…、なんとなく常に気が休まりませんでした…。
●幼児の海遊びには適さない
水上ヴィラは海に直接入ることができるのが醍醐味ですが、ヴィラの下の水深は子供では足のつかない深さの場合もあります。私が訪れた施設ではだいたい1.5mほどの水深でした。
娘の年齢は2歳11ヶ月でしたが、砂浜から海に入るのとは違い、足がつかないこと、建物側に打ち寄せる波で押し戻されることが怖いようで、水上ヴィラ側からの海に入るのを嫌がり、ほとんどの時間を砂浜のあるビーチで過ごしました。
水上ヴィラでは親が必ず付き添って、浮き輪やビーチフロートに乗せて遊ぶ以外の遊び方は難しいと感じました。また、遊ばせる場合はライフジャケットや着るタイプの浮き輪を着用が必要だと感じました。
●宿泊費が高額になりがち
他の部屋に比べて、水上ヴィラは宿泊費が高くなりがちです。一泊７万円～／１部屋が相場のようです。２歳以降で訪れる場合は子供の航空券代もかかるので、旅行費を旅行費を抑えたい場合は水上ヴィラを断念しても良いかも…思います。地上のヴィラであれば、選択の幅もかなり広がります。
●そもそも子供NGの場合も
安全上の問題からそもそも水上ヴィラは子供の宿泊を認めていない宿泊施設もあります。予約時によく確認が必要です。
水上ヴィラのメリット
●音が気にならない
水上ヴィラは通常のホテルの部屋と違い。一つ一つの部屋が独立した建物になっているところが多いかと思います。波の音が常に聞こえるため、子供が大きな声を出してもあまり気になりませんでした。
隣のヴィラの音も全く聞こえませんでした。
逆に、波の音や振動が気になって寝れなかった、という話も聞くことがありますので、神経質な方には適さないかもしれません。
●水上ヴィラでしか見ることのできない景色
バルコニーから海を見下ろす景色は特別感があります。
こちらの写真を見返すと、やはり水上も良かったなぁ…と思ってしまいます。窓を開けるといつでもこの景色を眺められ、とても贅沢な気持ちになりました。
●水上ヴィラ自体がめずらしい
“水上ヴィラ”、”水上コテージ”等と聞くと真っ先にモルディブを思い浮かべる方も多いかと思います。世界のリゾート地でも水上ヴィラがあるリゾートが限られています。そのため、水上ヴィラに泊まること自体がとても貴重な経験になります。
どうしても子連れで水上ヴィラに泊まりたいなら…
デメリットがあっても、せっかくなら水上ヴィラに泊まってみたい、と思われる方も多いと思います。
そこで、少しでも水上ヴィラを楽しむためのポイントをご紹介します。
１～２泊だけ水上ヴィラにルームチェンジ
旅程にゆとりのある方は、最初・または最後の１～２泊だけ水上ヴィラにルームチェンジという方法もあります。
ホテルに相談するか、予約サイトで予約する場合は部屋ごとに予約を取り「〇日～〇日は地上で、〇日～は水上に泊まりたいです。」とホテルに伝えると大抵、予約をまとめてくれます。
こちらの方法の注意点としては、以下の通りです。
●連泊で同じ部屋に泊まるよりも割高になってしまう場合がある
●荷物の移動のため、宿泊中一度すべての荷物の片付けが必要。
●ルームチェンジの当日は、次の部屋の清掃の関係等で部屋の移動時間の間に待たされる場合がある。
また、予約内容がややこしくなるため、料金や日程（ホテル～空港の送迎等）など、ホテル側で間違われる可能性があり、よく確認が必要です。
部屋の写真を隅々まで確認
部屋の写真をよく見て、できるだけ安全に過ごせそうなヴィラを選んでください。
バルコニーに全く手すりが全くないヴィラや、ヴィラまでの通路がやたら細くて長いヴィラ等様々です。また、シャワー室も海に繋がっている場合もあるので、各部屋の写真を確認した方が安心です。
小さめのヴィラがおすすめ
部屋が広いと子供が視界からいなくなることが増えてしまいます。あまり部屋数の多くない、小さめのヴィラの方が安心して過ごせると感じました。
バルコニーにプールがあるヴィラ
波が少しでも強いとヴィラの下の海はもろに影響を受けます。
私の娘は砂浜で海遊びをするのは大好きですが、ヴィラから直接海に入ることをとても怖がりました。
バルコニーにプールがあるようなタイプであれば、ヴィラにいながら小さな子供も安心して遊ばせられると思いました。
できるだけ手前のヴィラをリクエスト
予約時に「できるだけ手前のヴィラ」をリクエストするのも良いかと思います。
完全にカートでしか行き来しないヴィラもありますが、なにより移動距離は短いに越したことはありません。リクエストが必ず通るかは分かりませんが、頼んでおいて損はないと思います。
水上/地上に泊まった感想・まとめ
今回私が娘と水上/地上、それぞれのヴィラに泊まって思ったことは、「どちらも素晴らしい経験で大満足の旅だったが、娘的には地上の方がより楽しめていた」ということです。
私の個人的な感想の為すべての人には当てはまらないかもしれません。
私たちが選んだ地上のヴィラは目の前にビーチがある立地だったため、朝日を眺めに砂浜に出て貝殻を探したり、夜も寝る前に外に出てヤドカリを観察したりしていました。思いたったらいつでもすぐに砂浜に出ることができました。また、ビーチで遊んでいる最中飲み物やを飲みに帰ったり、行き来が楽なのも子連れには便利なポイントでした。
ただ、水上ヴィラからの景色は最高でこれが子無しのハネムーンだったらなら、絶対全日数を水上に泊まりたいと感じました。
子供が小学生以上になって、自分で危機管理ができ、ある程度泳げるようになったら、またリベンジしたいと考えています。
今回は子連れモルディブ旅行、水上ヴィラ/地上ヴィラどちらがおすすめかについてご紹介しました。
少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。
